先生に恋心を抱く女子生徒というのは、比較的よく聞かれる話かもしれない。
しかし、実際にその恋が成就すれば大きな問題となるため、先生にとっては生徒との恋愛はご法度、いわば“禁断の恋”だ。
それでも人間の心のこと、中には気持ちを抑えきれずに先生と生徒を隔てる一線を越えてしまうという話は、たとえ身近な出来事ではなくとも、何らかの形で見聞きすることはある。
先日、英紙デイリー・メールで紹介されたのは、22歳の元生徒と結婚した55歳の男性教師のケース。
2人の恋愛は元生徒が11歳のときから「関係が始まった」そうで、現在9か月の息子が誕生したのをきっかけに結婚したという。
その交際の経緯を知った元生徒の両親は激怒し、愛を貫いた娘とは断絶状態に陥っているそうだ。
この夫婦は55歳で教師のエイドリアン・キャラウェイさんと、22歳の妻キンバリーさん。
2人はキンバリーさんが英南部ハンプシャー州バーグクラーの学校に通っていたときの先生と生徒の間柄で、2人の関係は「彼女が11歳のときに始まった」という。
エイドリアンさんは当時、彼女より年上の子どもを3人持つ父親だったとも伝えられているが、30歳以上も年の離れた少女時代のキンバリーさんに、特別な何かを感じてしまったようだ。
一方のキンバリーさんは、父親より数か月年長という先生との恋愛を密かに育み続け、両親は彼女が19歳の誕生日に同居を打ち明けるまで、交際の事実に全く気付かなかったという。
しかも両親はエイドリアン“先生”をよく知っていただけに、3年前に突然明かされた娘の告白は、まさに寝耳に水。
今は立派な大人になったとはいえ、少女時代から交際していたことを知った両親は激怒し、文句を言いに学校へと向かった。
ところが、ここでさらにショッキングな事実が判明する。
校長に不満を漏らした両親はこのとき、彼女が16歳のときの学校のスキー旅行で、2人が「不適切な行動」をしていたとの苦情を学校側が受けていたと知ったそうだ。
ところが、警察による調査では「証拠が見つからなかった」ことから、結局この話はうやむやのまま幕引き。
このため、学校側はこの件を彼女の両親に伝えなかったようだが、2人の友人の話では、両親はこの出来事がその後の結婚に「とても関係している」と考えているという。
さらにこの友人は、学校側も2人の関係を懸念をしていた様子があったというが、警察官を目指したキンバリーさんはほかの学校へ行くために16歳で退学。
また、キンバリーさん自身も「彼とは会うだけ」と話していたことから、学校側は「それ以上行動を取れなかった」のが実情だった。
両親としては当然の怒りではあるが、愛を貫いてきたキンバリーさんはそれに全く動じなかった。
不満を示す両親に対し、キンバリーさんは「これ以上煩わせるなら、2度と口をきかない」と啖呵を切り、親子の関係は断絶状態に。
その後、今年生まれた息子の命名式や8月の結婚式にも、両親は顔を見せなかったという。
彼女が小学生の時点で発覚していれば、もちろん大問題になってしまう今回のケース。
しかし、この話題を伝えた同紙には「2人には幸せになって欲しい」「社会の非難にあっても、本当に愛する人に出会う可能性は充分あり得る」など、2人を肯定的に捉えるコメントも少なからず寄せられている。
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