AIJ投資顧問が顧客から預かった年金資産を消失させた問題で、同社の資産運用の大半は、浅川和彦社長が直接行っていたことが22日、関係者の話で分かった。AIJは5人のファンドマネジャーを中心に運用すると公表していたが、現場の担当者が実際に任されていたのはごく一部にすぎず、資産のほとんどは浅川社長による投資の失敗で失われたとみられる。
証券取引等監視委員会は、うその運用実績などで顧客を欺き、契約を結ばせていた疑いが強まったとして、金融商品取引法違反(契約の偽計)容疑で、23日にAIJや関係会社のアイティーエム証券など関係先を強制調査する。
AIJは公表資料で、平均経験年数21年超のファンドマネジャー5人に対し、投資判断について大幅な裁量を認めるとともに、担当者が毎日会議を開いて全体の状況を確認しているとしていた。
2012年3月22日(木)19時41分配信 時事通信より
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