身に覚えのない高額請求の電話やメールが、スマートフォン(スマホ、高機能携帯電話)に寄せられる被害が急増している。
原因は、スマホを狙った新種のコンピューターウイルスで、組み込まれたアプリ(応用ソフト)をインストールすると電話番号などの個人情報を抜き取られる。ウイルスの種類は、確認されただけでも1年前の150倍と爆発的に増加。背景には、スマホ利用者を標的に情報の悪用や転売をもくろむ悪質業者の暗躍があるとみられる。
「【催促】99800円アダルト動画登録料のお支払いを!」
今年に入り、こんなメールが届いたスマホ利用者から、「どうしたらいいのか」との相談が、各地の消費者センターなどに多数寄せられた。
事例を分析した独立行政法人「情報処理推進機構」(東京)によると、原因は、米・グーグルの基本ソフトウエア(OS)「アンドロイド」搭載端末向けで、無料でインストール可能とうたう「動画再生アプリ」。
ウイルスが仕込まれ、アダルトサイトなどのメニューから、促されるまま画面にタッチすると、突然、自分の電話番号やメールアドレスといった個人情報が画面に表示され、何者かに通知されてしまうという。請求画面は、何度消しても勝手にまた表示されるケースもある。
2012年4月6日(金)15時32分配信 読売新聞より
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